緑茶を飲んで長寿になるか?

緑茶

緑茶にはポリフェノールのカテキン(エピガロカテキン3ガレート)が含まれているため抗酸化作用があることが知られていました。私も冷蔵庫に緑茶を常備して毎日飲んでいます。今回は緑茶中のカテキンは長寿に効果があるのかどうか医学論文で調べてみます。

緑茶は抗酸化作用のあるポリフェノール『エピガロカテキン3ガレート』を含む

緑茶中のカテキン(エピガロカテキン3ガレート)は細胞中の活性酸素を減らし線虫とハエの寿命をのばす効果が報告されています[1][2]。活性酸素は微量増える程度ならミトホルミーシスが起こり長寿に有益ですが増えすぎると毒になります。グルコサミンの摂取ではこのミトホルミーシスが起こり長寿になるという報告もあります。

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緑茶は体内の遊離鉄を捕捉して減らす

エピガロカテキン3ガレートは鉄と結合して体内の遊離鉄を減らし活性酸素を減らすことが示されています[3]。鉄は髪の毛や皮膚に必須の微量ミネラルですが同時に毒でもあるのです。一説には男性より女性が長生きする原因の一つが女性は月経で鉄が不足しがちになるから長生きするという考えもあります。

緑茶は血糖値を下げる

また、エピガロカテキン3ガレートはハエの実験で血糖値を下げる効果があると報告されています[1]。血糖値の上昇は健常人ではインスリンが分泌しますのでmTORを活性化したり終末糖化産物(AGEs)を増やしたりして寿命を短くすることが知られています。

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まとめると、緑茶に含まれるポリフェノール『エピガロカテキン3ガレート』は抗酸化作用、鉄結合能、血糖値低下作用がありハエや線虫の寿命をのばす効果があるということです。

参考文献:

  1. Epigallocatechin gallate affects glucose metabolism and increases fitness and lifespan in Drosophila melanogaster. Wagner AE et al., Oncotarget. 2015 Oct 13;6(31):30568-78. doi: 10.18632/oncotarget.5215.

  2. Epigallocatechin gallate from green tea (Camellia sinensis) increases lifespan and stress resistance in Caenorhabditis elegans. Abbas S et al., Planta Med. 2009 Feb;75(3):216-21. doi: 10.1055/s-0028-1088378. Epub 2008 Dec 11.

  3. Green tea polyphenols require the mitochondrial iron transporter, mitoferrin, for lifespan extension in Drosophila melanogaster. Lopez TE et al., Arch Insect Biochem Physiol. 2016 Dec;93(4):210-221. doi: 10.1002/arch.21353. Epub 2016 Oct 3.

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