化粧品から食べ物まで防腐剤が使用されているため私たちはパラベンをはじめとした合成防腐剤を数種類毎日摂取していることになります。複数の化学物質は相乗効果を認めることがあるためパラベン単体での細胞毒性や内分泌かく乱作用がさらに増強され寿命にも影響するのではないかと考え興味がわきましたので医学論文で調べてみました。
複数のパラベンを化粧品に配合している意味
よく化粧品の裏の全成分表示を見るとパラベンが2種類、3種類配合されている化粧品があります。化粧品関係者に以前なぜそんなに防腐剤を配合するのかと聞いてみたことがあり、やはり複数配合することで防腐効果が向上して保存期間が長くなるからだと聞いたことがあります。しかし日常生活で人に使うものは人の健康や美容を考えないと毎日使用できません。
複数のパラベンの取り込みで寿命への影響も懸念される
防腐剤でよく配合されているパラベンは皮膚から浸透し尿や母乳から排泄されるため全身を巡っている物質です。このパラベンは皮膚に塗布すると体内や紫外線のエネルギーで活性酸素を出すため細胞毒性があります[2]。また、パラベンのような合成防腐剤の多くは内分泌かく乱物質であるため男性の生殖能力の低下と関連がある[3]とされています。私の推測ですが内分泌かく乱物質であるということはインスリンや成長ホルモン、IGF-1といった寿命と関係するホルモン分泌にも影響を与えるのではないかと考えていますが現時点ではこれらのホルモンとの関連は見つけることはできませんでした。また見つけ次第、この記事に追加する予定です。
パラベンと寿命との関連ですがハエを使った実験ではメチルパラベンとエチルパラベンの混合が最も寿命を短くしたという報告があります[1]。
まとめると、合成防腐剤パラベンを複数種類皮膚塗布などで体内に取り込むことにより寿命が短くなる可能性が示唆されたということです。
参考文献: