長寿作用を持つ成分は何種類か報告されていますが、今回考察するスペルミジンも長寿作用があり、天然のポリアミンという分類の成分の一つです。
老化していくとこのスペルミジンが減っていくため補充してやればアンチエイジング効果が出るのではないかと考えるのです。
スペルミジンのアンチエイジング効果
スペルミジンなどのポリアミンは特にグレープフルーツやグリーンピースに多く含まれています[4]。
ですがスペルミジンは私たちが食べる食べ物に広く含まれており合成され同じものを作ることもできます[3]。
スペルミジンはアンチエイジングの一つの仕組みであるmTOR(エムトール)の抑制を行います。
カフェインやラパマイシンなどいくつかmTORを抑制する成分がありますが、mTOR抑制の習慣があると顔の若々しさを取り戻す効果も見られます。
通常、mTORを抑制するにはカロリー制限かタンパク質を1日抜くなどしないと抑制されないため結構ハードなのです。
カロリー制限は強力にmTORを抑制して、カロリー制限をしていたアカゲザルは顔や毛並みが若々しい様子でした。
mTORを抑制するとオートファジーが引き起こされミトコンドリアなどの細胞内小器官(オルガネラ)や古いタンパク質などを溶かして入れ替えて機能を正常に保つ働きがあります。
そのため顔の肌や表情筋でも健康なコラーゲン繊維や筋繊維などが作られますし、加齢とともにコラーゲン繊維や筋肉が減ってく老化減少も抑制されます。
また、mTORの抑制は顔の肌の皮脂分泌を減らすためニキビの改善にもなります。
実際に酵母や線虫、ハエの寿命を伸ばす効果が観察されています[1][2]。
さらにスペルミジンには抗酸化作用があり酸化ストレスを防いで抗老化作用を強化しています[2]。
まとめ
- 食べ物に含まれるスペルミジンは長寿作用が認められる
- スペルミジンはmTORを抑制する成分
参考文献: